「売れる商品写真」を撮ることが、これほど難しいとは思わなかった

EC 撮影

── スイーツEC運営者の私が、撮影を“戦略”に変え、本格的に取り組んだ理由

スイーツのECを始めたとき、私が一番軽く見ていたのが「商品写真」でした。正確に言えば「きれいに撮れていればそれで十分だろう」と思っていたんです。

でも、あるときふと気づいたんです。
味には自信があるのに、なぜか売れない。SNSで保存もされない。新商品を出しても反応が鈍い。

それは、写真が「見た目」以上の役割を果たしていることを深く理解していなかったからでした。

スイーツ通販の壁:逆に写真が“魅力を減らす存在”になっていた

「シズル感が足りない」
「美味しさが写真から伝わってこない」
「パッケージがかわいいのに、それが写真に出ていない」

お客様からではなく自分自身の目でサイトを見返してみたとき、そんな言葉が頭の中をぐるぐる回りました。

スイーツという商材は、「味」や「香り」や「手に取った感触」など、実際に体験しないとわからない要素ばかり。
つまり、写真や動画がその“体験の代弁者”になっていなければ、ECではまったく伝わらないんです。

抹茶プリンのテーブルフォト

「写真が売る」のではなく、「写真で伝える」ことが先にある

そこでようやく撮影の見直しに本腰を入れました。

はじめに考えたのは「この商品を誰がどんなシーンで使うか」。そして、「どんな感情を抱いてもらいたいか」。

たとえば、贈り物に選ばれる焼き菓子なら:

  • 開封した瞬間の「わぁ!」という声が出るか
  • リボンや箱のデザインが映える構図になっているか
  • 手に取ったときのしっとり感、香ばしさを想像させる光の使い方になっているか

…こういった“ストーリーのある写真”を設計することにシフトしていきました。

SNSでもECサイトでも「一貫した世界観」が成果をつくる

写真を見直したことで、SNSの投稿でもちょっとした変化がありました。

  • 保存数が増えた
  • 「どこのお菓子?」と聞かれるようになった
  • ECサイトに来たときの“ギャップ”がなくなった

この変化の理由は、SNSとECサイトのビジュアルトーンを一致させたことにあります。

今では逆算して「どう撮るか」「どんなシーンで見せるか」を想定して動いています。
つまり、「撮影=戦略設計の一部」として捉えるようになったのです。

同じ悩みを持つEC事業者の方へ:こんな視点で撮影してみてください

もしあなたが、スイーツや食品ECを運営していて、

  • SNSの反応が薄い
  • 商品写真を使い回している
  • パッケージの良さがECに反映されていない
  • レビューの「期待はずれ」が写真と現実のギャップに感じられる

という課題を持っているのなら、以下のような視点で撮影を設計してみてください。

● 商品そのもの以上に、「感情を写す」

スイーツは感情に直結する商品です。
「嬉しい」「癒される」「贈りたい」など感情が写真に含まれていなければ、共感は得られません

→ 使い込まれたカトラリー、温かみのあるテーブルクロス、自然光の斜光…
こうした要素を活かすことで、写真は語り始めます。

● モデルハウス的な演出で“理想の暮らし”を見せる

たとえば焼き菓子の詰め合わせ。
白背景で撮るだけでなく、モデルハウス風の空間で「暮らしの中にある一皿」として撮る。

→ そうすることで、ユーザーは「買う理由」ではなく「贈る相手の顔」を思い浮かべてくれるようになります。

● 写真もブランドの一部

ロゴや言葉と同じように、写真のトーンや構図、余白の取り方もブランディングの一貫です。

だからこそ、すべての写真に「自社らしさ」が含まれているかを意識してみてください。

撮影で“差がつく”時代。だからこそ、戦略に組み込みたい

スイーツECに限らず、食品や調理器具などの通販では「おいしそう」「便利そう」なのは当たり前な時代です。

どんな生活を届けられるか
どんな想いを込めて作っているか
どんなタイミングで贈ってほしいか

これらを写真と動画で伝えることで、ようやく“価格以外の理由で選ばれる商品”になると実感しています。

カフェラテ撮影 テーブルフォト ストロボ撮影

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私は今、撮影そのものを提供する立場でも活動しています。
それは、私自身が「写真でこんなに変わるのか」という実体験をしたから。

・スイーツや食品ECを運営している方
・自社商品のブランディングに悩んでいる方
・SNS投稿やECページに一貫性を持たせたい方

ぜひ一度、ご相談ください。
撮影だけでなく、「伝え方」まで設計したご提案をさせていただきます。

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