SNSで刺さるECビジュアル戦略とは?売上につながる発信術
目次
なぜ「刺さるビジュアル」がEC売上を左右するのか?
商品を売る上でまず乗り越えるべきは「関心を持たれること」。SNSではこの最初のハードルを越えるために「視覚の力」が極めて重要です。
《視覚情報は0.1秒で判断される》
心理学の研究によると人間はビジュアルからの第一印象をわずか0.1秒で判断します。
早稲田大学高等研究所が公開した研究報告によると、写真を見せる時間を変えて評価してもらったところ、0.1秒という非常に短い時間で印象が形成されることが示されています。早稲田大学
「また、どのくらいの時間で印象がよくなるかを調べるため、写真を見せる時間を変えて評価してもらったところ、0.1秒という非常に短い時間で印象が形成されることがわかりました。」早稲田大学
詳細は以下のリンクをご参照ください:
🔗 人によい印象を与えるには~印象形成における姿勢と声の研究~
つまり、ユーザーが投稿を止めて“見る”かどうかは、写真や動画の一瞬の印象にかかっています。
《購入決定の50%以上が「感情」によって行われる》
ビジュアルは単なる情報伝達ではなく、「気分」「憧れ」「安心感」など、感情を動かす役割を持ちます。ECの購入は機能性以上に“自分にフィットするか”という直感的な判断が大きな比重を占めるのです。
SNSで刺さるECビジュアルの3原則
原則1:“誰に刺さるか”を具体化する
ターゲット像を「30代女性」などの属性で留めるのではなく、「平日は仕事で忙しく、夜に癒されるスイーツを探している人」など、生活シーンと感情にまで落とし込むことでビジュアルの方向性が定まります。
原則2:“瞬間の物語性”を持たせる
スクロール中の1秒で惹きつけるには、「物語」を感じさせる瞬間を切り取ることが効果的です。
たとえば:
- 開封した瞬間の表情
- 食卓に置かれた瞬間の光景
- 手に取るまでの期待感
など、「使う前後の情景」が伝わる写真や動画は保存率・シェア率を高めます。
原則3:視覚的なノイズを減らす
SNSでは情報量の多い投稿は逆に見られにくくなります。構図、余白、フォント、色調などを意識し、見た瞬間に伝わるシンプルさを保ちましょう。
媒体別・刺さる発信のポイント
Instagram:保存率を高める構成とトーン
- “役立ち・真似したくなる”要素を含める
- キャプションにストーリー性を加える(例:「この一皿に込めた想い」)
- トーンは統一感を保ちつつ、余白と自然光を活かす
X(旧Twitter):共感軸と再利用性
- 写真より“言葉”との相性が重要
- エモーショナルな一文+ビジュアル
- 商品単体より「気持ち・季節・日常」に絡めた表現が効果的
TikTok/Reel:3秒で掴み、15秒で魅了
- 最初のカットに“リアクション”や“動き”を入れる
- 音楽はターゲットに合わせた世界観を作る鍵
- 商品紹介というより「感情を伝える動画」がシェアされやすい
ビジュアルからLP・購入導線へのつなげ方
①CTA(行動喚起)を自然に埋め込む
「気になったらプロフィールからチェック」など、押しつけがましくない言葉で行動を促しましょう。
②LP側でも世界観を統一する
SNS投稿とLPのデザインや写真が大きく異なると、ユーザーは違和感を覚え離脱します。トーン・配色・構成を一致させましょう。
③「保存→後日購入」を想定した構成
多くの人は“見た瞬間に買う”わけではありません。保存して後から購入に至るケースが多いため、投稿のビジュアルにも「後で見返したくなる」要素(レシピ、感情ストーリー、比較画像など)を盛り込みます。
SNS時代における“売れるビジュアル”の本質
SNSにおける発信は「広げる」ためのものでありながら、「共感・体験の共有」という人間らしい感覚に根ざしています。
ただ売るのではなく「誰かの生活に溶け込むような」文脈で発信することが、結果として売上につながります。
まとめ:視覚戦略は売上の“静かな起爆剤”になる
- SNSでは“伝える”より“感じさせる”ことが重要
- 誰にどう刺さるかを意識したビジュアル設計が鍵
- 購入につなげるには、導線設計と世界観の統一が不可欠
投稿をただのコンテンツで終わらせず、「売上につながる資産」として設計することが、これからのECビジュアル戦略の中核となります。
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名古屋の飲食業界で商品開発や販促に15年携わる。現在はスイーツECを展開しつつ、飲食・EC向けに撮影を通じたビジュアルマーケティングを支援。
食と空間の魅力を引き出すためのブランディングや販促のヒントを発信中。