SNS運用で“伸びる投稿”を見極める|保存・シェア・コメントの傾向と活用戦略
「いいね」は多いのになぜか成果に結びつかない──SNS運用においてそんな悩みを抱える方は少なくありません。実は、ユーザーの反応にはそれぞれ異なる意味があり、目的に応じて投稿を設計することが重要です。
この記事では保存・シェア・コメントの3つの指標に着目し、それぞれの傾向と活用戦略を解説します。
目次
音声でも詳しく解説しています。
1. 保存:後で見返したい“価値ある情報”の証
保存が示すユーザー心理
保存はユーザーが「後で見返したい」「役立つ情報だ」と感じた際に行われるアクションです。特に以下のようなコンテンツが保存されやすい傾向にあります:
- ハウツー系の投稿
- チェックリストやテンプレート
- インフォグラフィックや図解
活用戦略
保存数を増やすためには、以下のポイントを意識しましょう:
- 実用的な情報を提供する:ユーザーが「役立つ」と感じる内容を心がける。
- 視覚的に整理されたデザイン:情報が一目で理解できるように工夫する。
- 保存を促すCTA:「後で見返すために保存しておきましょう」といった呼びかけを行う。

2. シェア:共感や有益性の広がり
シェアが示すユーザー心理
シェアはユーザーが「他の人にも伝えたい」「共感を共有したい」と感じた際に行われるアクションです。以下のようなコンテンツがシェアされやすい傾向にあります:
- 感情に訴えるストーリー
- 社会的な話題やトレンド
- ユーモアや驚きのある内容
活用戦略
シェア数を増やすためには、以下のポイントを意識しましょう:
- 共感を呼ぶストーリーテリング:ユーザーの感情に訴える内容を心がける。
- タイムリーな話題の取り上げ:現在注目されているテーマを取り入れる。
- シェアを促すCTA:「この情報が役立つと思ったら、ぜひシェアしてください」といった呼びかけを行う。

3. コメント:エンゲージメントの深さを示す指標
コメントが示すユーザー心理
コメントはユーザーが「自分の意見を伝えたい」「質問したい」と感じた際に行われるアクションです。以下のようなコンテンツがコメントを誘発しやすい傾向にあります:
- 意見を求める問いかけ
- ディスカッションを促すテーマ
- ユーザー参加型の企画
活用戦略
コメント数を増やすためには、以下のポイントを意識しましょう:
- 質問形式の投稿:ユーザーに意見を求める問いかけを行う。
- コメントへの返信:ユーザーのコメントに対して積極的に返信し、対話を促進する。
- コミュニティ感の醸成:ユーザー同士の交流を促す雰囲気作りを行う。

4. SNS運用の指標別投稿設計:目的に応じたアプローチ
各指標の特性を理解し、目的に応じた投稿設計を行うことが重要です。
目的 | 重視すべき指標 | 投稿の特徴 |
---|---|---|
情報提供 | 保存 | 実用的な内容、視覚的に整理されたデザイン |
認知拡大 | シェア | 共感を呼ぶストーリー、タイムリーな話題 |
エンゲージメント強化 | コメント | ユーザー参加型の企画、問いかけ |
5. インサイトデータの活用:効果測定と改善
各SNSプラットフォームでは、インサイトデータを活用して投稿の効果を測定できます。例えばInstagramでは以下の指標が確認できます:
- リーチ数:投稿を見たユニークアカウント数
- インプレッション数:投稿が表示された回数
- エンゲージメント数:いいね、コメント、保存、シェアの合計数
これらのデータを定期的に分析し、投稿の改善に活かすことが重要です。
まとめ
SNS運用においては、保存・シェア・コメントといった各指標の特性を理解し、目的に応じた投稿設計を行うことが成果につながります。インサイトデータを活用し、継続的な改善を図りましょう。
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名古屋の飲食業界で商品開発や販促に15年携わる。現在はスイーツECを展開しつつ、飲食・EC向けに撮影を通じたビジュアルマーケティングを支援。
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