iPhone動画撮影の設定完全ガイド
目次
はじめに
以前にスマホ動画撮影に最適なライティング機材についてご紹介しましたが、今回はiPhoneでの動画撮影における詳細な設定について解説します。iPhoneのカメラ性能を最大限に引き出し、より高品質な動画を撮影するための設定をマスターしましょう。
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この記事で解決できる悩み:
- iPhoneで最適な動画設定がわからない
- 解像度やフレームレートの違いが理解できない
- 焦点距離を調整してプロっぽい映像を撮りたい
この記事を読むことでiPhoneの動画撮影設定を理解し、目的に応じた最適な設定で動画を撮影できるようになります。
iPhoneの動画撮影基本設定
まずは、iPhoneのカメラアプリで設定できる基本的な項目を確認しましょう。
解像度(Resolution)
解像度とは動画の画質を決定する要素で、数値が大きいほど高画質になります。iPhoneで選択できる主な解像度は以下の通りです。
- 720p HD(1280 x 720):小さい画面でストレージ容量を節約したい場合に適しています。
- 1080p HD(1920 x 1080):標準的なフルHD画質。多くのプラットフォームで推奨される一般的な設定です。
- 4K(3840 x 2160):非常に高精細な映像を撮影できます。大画面での視聴や編集に適していますが、ファイルサイズが大きくなります。
設定方法:設定
> カメラ
> ビデオ撮影
から解像度を選択します。
フレームレート(Frame Rate)
フレームレートとは1秒間に表示される画像の枚数のことで、「fps(frames per second)」で表されます。一般的なフレームレートは以下の通りです。
- 24fps:映画のような質感を出したい場合に適しています。
- 30fps:テレビ番組やYouTube動画で一般的な設定で、自然な動きを再現できます。
- 60fps:より滑らかな映像を撮影したい場合や、スローモーション編集を考えている場合に適しています。
設定方法:設定
> カメラ
> ビデオ撮影
からフレームレートを選択します。
解像度とフレームレートの組み合わせ
最適な組み合わせは、撮影する内容や用途によって異なります。以下は、一般的なガイドラインです。
- 日常的な動画撮影:1080p HD / 30fps
- 映画のような映像:4K / 24fps
- 動きの速い被写体やスローモーション編集:1080p HD / 60fps または 4K / 60fps

iPhoneの詳細な動画設定
HDRビデオ
HDR(High Dynamic Range)ビデオは、明暗差の大きいシーンでより自然な映像を記録できる機能です。
設定方法:設定
> カメラ
> ビデオ撮影
> HDRビデオ
をオンにします。
ProRes
ProResはAppleが開発したプロ向けのビデオフォーマットで、編集時の劣化を最小限に抑えることができます。
設定方法:設定
> カメラ
> ビデオ撮影
> Apple ProRes
をオンにします。(ProResは一部のiPhoneモデルでのみ利用可能です。)
シネマティックモード
シネマティックモードは背景をぼかして被写体を際立たせる機能で、一眼カメラで撮る動画やポートレート動画のような効果を得られます。
設定方法:
カメラアプリでビデオ
を選択しシネマティック
モードを選択します。撮影後でもピント位置やぼかし具合を調整できます。

焦点距離とレンズの選択
iPhoneには複数のレンズが搭載されており、焦点距離を使い分けることで表現の幅が広がります。
レンズの種類と特徴
- 広角レンズ:広い範囲を撮影できるため、風景や大人数のグループ撮影に適しています。
- 超広角レンズ:さらに広い範囲を撮影でき、ダイナミックな映像表現が可能です。
- 望遠レンズ:遠くの被写体を大きく写せるため、運動会やポートレート撮影に適しています。

焦点距離の調整
カメラアプリの画面をタップすることでレンズを切り替えることができます。また、ピンチイン・ピンチアウトでデジタルズームを使用できますが、画質が劣化する可能性があるためできるだけ光学ズーム(レンズの切り替え)を使用しましょう。
おすすめの撮影テクニック
- 背景をぼかす:被写体を際立たせるために背景をぼかすテクニックは非常に有効です。シネマティックモードやポートレートモードを利用すると簡単に実現できます。
- ローアングルで撮影する:カメラを低い位置に構えて撮影することで被写体を大きく見せたり、迫力を出したりすることができます。
- 三脚やジンバルを使用する:手ブレを防ぎ、安定した映像を撮影するために、三脚やジンバルを使用することをおすすめします。
iPhone動画撮影の応用
外部マイクの利用
よりクリアな音声を録音するために外部マイクを使用することをおすすめします。iPhoneに対応した様々なマイクが販売されています。
編集アプリの活用
撮影した動画をさらに魅力的にするために、編集アプリを活用しましょう。
- iMovie:Apple純正の無料アプリで基本的な編集機能が揃っています
- LumaFusion:プロ向けの高度な編集機能が利用できる有料アプリです。
- EDITS: Instagram公式の動画編集アプリ。無料で標準的以上の編集機能を備えています。

まとめ
iPhoneでの動画撮影は設定を理解し使いこなすことで、プロ並みのクオリティに近づけることができます。解像度、フレームレート、焦点距離を最適化し、様々な撮影テクニックを駆使して素晴らしい動画を作成してください。

名古屋の飲食業界で商品開発や販促に15年携わる。現在はスイーツECを展開しつつ、飲食・EC向けに撮影を通じたビジュアルマーケティングを支援。
食と空間の魅力を引き出すためのブランディングや販促のヒントを発信中。