スマホ撮影で差がつく!プロが教える3点照明、トップライト、アンビエントライトの極意
スマホのカメラ性能は飛躍的に向上していますが、どんな高性能カメラでも光がなければ美しい映像は作れません。「なんだか暗い」「立体感がない」「プロっぽくない」と感じるなら、ライティングを見直す時です。この記事では、プロが現場で使うライティングテクニックを、スマホ撮影に応用する方法を伝授します。

前回の記事「スマホ動画撮影に最適なライティング機材まとめ|プロのように映える照明の選び方」では、スマホ撮影におすすめの照明機材を紹介しました。今回はさらに一歩進んで、具体的なライティングテクニックを解説します。
特に重要な3点照明、トップライト、アンビエントライトに焦点を当て、あなたのスマホ撮影をレベルアップさせます。
目次
なぜライティングが重要なのか?:光がもたらす魔法
写真・動画の印象を劇的に変える光
ライティングは、写真や動画の印象を大きく左右します。明るさ、色温度、影の付け方などをコントロールすることで、被写体の魅力を最大限に引き出し、意図した雰囲気を演出できます。
スマホ撮影で陥りやすいライティングの落とし穴
スマホ撮影では内蔵ライトや自然光だけに頼りがちです。しかし、これだけでは影が不自然になったり、色がくすんでしまったりすることがあります。
プロのライティングテクニックをスマホで実現する
プロは様々な照明機材やテクニックを駆使して、高品質な映像を作り上げています。これらのテクニックはスマホ撮影でも応用可能です。
基本のライティング:3点照明をマスターする
3点照明とは?:基本の「キ」
3点照明とは、キーライト、フィルライト、バックライトの3つのライトを使って被写体を照らす基本的なライティング手法です。
- キーライト:被写体を照らすメインのライト。最も明るく、被写体の主要な影を作ります。
- フィルライト:キーライトでできた影を和らげるためのライト。キーライトよりも弱く、被写体の反対側から当てます。
- バックライト:被写体の後ろから当てるライト。被写体を背景から分離し、立体感を強調します。
スマホで3点照明を組む方法
本格的な照明機材がなくても、身近なもので3点照明を再現できます。
- キーライト:デスクライト、LEDリングライト
- フィルライト:白い壁やレフ板(白い厚紙など)で光を反射
- バックライト:間接照明、窓からの光
3点照明実践例:人物撮影で立体感を出す
人物撮影で3点照明を使うと顔の立体感が際立ち、肌の質感も美しく表現できます。キーライトを斜め45度から当て、フィルライトで影を和らげ、バックライトで髪の毛を輝かせましょう。

演出効果を高める:トップライトを使いこなす
トップライトとは?:真上からの光
トップライトとは、被写体の真上から当てるライトのことです。
トップライトの効果と注意点
トップライトは、顔の影を強調し、クールでスタイリッシュな印象を与えます。ただし、顔に強い影ができやすいので、フィルライトで調整が必要です。
スマホでトップライトを再現する方法
- 自然光:窓から差し込む光を利用
- 照明器具:真上から照らせるスタンドライトなど
トップライト実践例:商品撮影で素材感を強調する
商品撮影でトップライトを使うと、素材の質感を強調できます。特に、金属やガラス製品の撮影に適しています。
雰囲気を作り出す:アンビエントライトを活用する
アンビエントライトとは?:環境光を操る
アンビエントライトとは、部屋全体を照らす環境光のことです。
アンビエントライトの役割と重要性
アンビエントライトは写真や動画全体の雰囲気を決定づける重要な要素です。色温度や明るさを調整することで、温かみのある雰囲気や、クールでスタイリッシュな雰囲気を演出できます。
スマホでアンビエントライトを調整する方法
- 照明の色温度調整:暖色系のライトで温かみを、寒色系のライトでクールさを演出
- 間接照明の活用:壁や天井に光を反射させて、柔らかい光を作る
- 自然光の取り入れ方:時間帯や天候によって変化する自然光を活かす
アンビエントライト実践例:カフェのような空間を演出する
暖色系のアンビエントライトを使うとカフェのような落ち着いた雰囲気を演出できます。間接照明を効果的に配置し、リラックスできる空間を作りましょう。

読者の疑問を解決!ライティングQ&A
Q1. スマホライトだけではダメですか?
A. スマホライトは補助光として使えますがそれだけでは光量が足りない場合や、影が不自然になることがあります。また正面からの光は平面的に見えたり不自然な見え方になります。外部ライトやレフ板と組み合わせて使うのがおすすめです。
Q2. どんな照明を買えば良いですか?
A. まずはLEDリングライトやクリップライトなど、手軽に使えるものから試してみましょう。予算や用途に合わせて徐々に本格的な照明機材を揃えていくのがおすすめです。
Q3. ライティングが上手くいくか不安です…
A. 難しく考えずにまずは色々な光を試してみましょう。光の当て方を変えるだけで写真や動画の印象が大きく変わることに驚くはずです。

まとめ:ライティングを味方につけて、スマホ撮影をもっと楽しく!
ライティングは、スマホ撮影の表現力を格段に向上させる強力な武器です。今回紹介した3点照明、トップライト、アンビエントライトのテクニックを参考に、あなたらしい表現を追求してみてください。
ライティングの世界へ飛び込み、スマホ撮影をもっと楽しみましょう!
こちらの記事でもスマホ撮影について説明しています。
スマホでもOK!EC向け動画撮影のライティング&背景セットの基本

名古屋の飲食業界で商品開発や販促に15年携わる。現在はスイーツECを展開しつつ、飲食・EC向けに撮影を通じたビジュアルマーケティングを支援。
食と空間の魅力を引き出すためのブランディングや販促のヒントを発信中。