インスタフォロワーを劇的に増やした「抹茶ダルゴナ」投稿の裏側
「毎日投稿を頑張っているのに、全くフォロワーが増えない…」
「魅力的な商品やサービスなのに、どうすればSNSで伝わるんだろう…」
「結局、“バズる”のはセンスのある一部の人だけなのでは…?」
多くの事業者の皆様がこのような悩みを抱えながらSNS運用に取り組んでいらっしゃるのではないでしょうか。かつての私もまさにその一人でした。しかし、ある一つの投稿が私のInstagramアカウントの状況を一変させたのです。
それは「抹茶ダルゴナ」。この投稿が再生数46,000回、保存数871件、いいね数605件、そしてプロフィールへの遷移およびフォロワー増加659人という驚くべき成果を叩き出しました。
https://www.instagram.com/reel/CxH7XXaBtYy/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
本記事ではこの「抹茶ダルゴナ」の投稿がなぜこれほど多くの人々の心を掴み、具体的な行動へと繋がったのかを深掘りします。単なる偶然の「バズ」として片付けるのではなく、その背景にあるユーザー心理と行動メカニズムを分析し、皆様のビジネスに活かせるSNS活用のヒントをお届けします。そしてその「伝わる」表現に不可欠な、視覚的魅力の重要性についても触れていきます。以下のnoteでも解説しています。
目次
音声でも詳しく解説!
1. ターニングポイント:抹茶ダルゴナが教えてくれたこと
努力が成果に結びつかず、暗中模索の日々。そんな中で生まれた「抹茶ダルゴナ」の投稿はまさに光明でした。特筆すべきは「保存率の高さ」と「フォロワー転換率の高さ」です。
これは単に多くの人の目に触れただけでなく、
「この情報を残しておきたい」
「後でまた見返したい」
「このアカウントをもっと知りたい」
といったユーザーの積極的な行動を引き出し、アカウントへの強い興味、さらには継続的な関係構築(フォロー)へと繋がったことを意味します。
この成功は決して偶然ではありませんでした。「感覚的な美しさ」とユーザーにとっての「マーケティング的な価値提供」が、無意識のうちに両立されていたのです。
2. なぜ響いたのか?成功メカニズムを徹底解剖
具体的にどのような要素がユーザーの心を動かしたのでしょうか。
(1) 保存数871件の秘密:「再現性 × 美的体験」
この投稿が多く保存された背景には、「自分でもやってみたい」と思わせる「再現性」と、思わず見惚れてしまう「美的体験」の組み合わせがありました。
- 再現性(行動可能性): 「抹茶ダルゴナ」は材料も手順も比較的シンプルで、家庭でも真似しやすいレシピです。これが「ただ見るだけのコンテンツ」ではなく、「自分ごと」として捉え、「後で作ってみよう」という具体的な行動意欲を喚起しました。
- 事業者様へのヒント: あなたの商品やサービスは、顧客が「自分にもできそう」「試してみたい」「取り入れてみたい」と感じる「行動可能性」を提示できていますか?例えば商品の活用術、サービスの導入事例、専門知識の分かりやすい解説などがこれにあたります。
- 美的体験(視覚的満足): 抹茶の鮮やかな緑、きめ細かい泡の質感、美しい構図、統一されたトーン。これらがユーザーに視覚的な満足感を与え、「美しいから保存したい」という動機を強化しました。
- 事業者様へのヒント: 情報の質はもちろん重要ですが、それを包む「見た目」の魅力はユーザーの第一印象を大きく左右します。プロフェッショナルな写真や動画はこの「美的体験」を格段に向上させ、コンテンツの価値を最大限に引き出します。 商品の魅力的な見せ方、サービスの質の高さを伝える洗練されたビジュアルは、保存という行動を力強く後押しするのです。

(2) フォロワー659人増の理由:「一貫性 × 共感」
一度の投稿だけでなく、アカウント全体が魅力的でなければ、フォロワー増加には繋がりません。
- 一貫性: この抹茶ダルゴナ投稿単体だけでなく、プロフィール情報、過去の投稿内容、写真のトーン&マナーなど、アカウント全体で統一された世界観を構築することを心がけました。これによりユーザーは「このアカウントは信頼できる」「自分の好みに合う」と感じやすくなります。
- 事業者様へのヒント: 発信する情報やクリエイティブのテイストに一貫性を持たせることで、ブランドイメージが明確になり、ターゲット顧客に響きやすくなります。定期的な撮影を通じてビジュアル素材の質とトーンを統一することは、この「一貫性」を保つ上で極めて効果的です。
- 共感: 投稿からにじみ出る作り手の想いや姿勢がユーザーに伝わり、「この人の発信をもっと見たい」「応援したい」という感情が芽生えることで、「ブランド」として認識され、フォローへと繋がりました。
- 事業者様へのヒント: 商品やサービスの背景にあるストーリー、開発者の想い、顧客への提供価値などを丁寧に伝えることで、ユーザーとの間に感情的な繋がりが生まれます。飾らない言葉や、真摯な姿勢は共感を呼びます。

(3) なぜ拡散されなかったのか?:「静的ニーズ × 深層共鳴」
意外かもしれませんが、この投稿は爆発的な「シェア」による拡散はされませんでした。それは派手さや奇抜さで注目を集めるのではなく、「自分のために、そっと保存しておきたい」というユーザーの「静的ニーズ」に応えるものだったからです。
- 静的ニーズ: 誰かに教えたいというよりは、自分自身が後で見返したい、参考にしたいという個人的な価値を感じさせるコンテンツ。
- 深層共鳴: シェアされるような刺激的な内容ではなく、見る人の心に落ち着きや満足感をもたらし、「これは私のための情報だ」と感じさせる「自己投影的価値」を持っていました。
- 事業者様へのヒント: 全ての投稿がバズる必要はありません。むしろターゲット顧客の心に深く響き、静かに、しかし確実にファンを増やしていくコンテンツも同様に重要です。質の高いビジュアルは、このような「深層共鳴」を生み出す上で、言葉以上の説得力を持つことがあります。
3. 「感情」がマーケティング理論と重なった瞬間
この抹茶ダルゴナの投稿を通じて、私の中でマーケティングにおける「価値の定義」が変わるような感覚がありました。
抹茶の静けさや、そこから感じる温もり、そして「癒される」という自身の感情。その瞬間をどう切り取るか、どのような音を添えるか、構図はどうするか。これらは全て、論理的な計算ではなく、自身の「感情」に従って選択した表現でした。
しかしその感情を込めた表現が、結果としてユーザーの「保存したい」「真似したい」「また見たい」といった、マーケティングにおける具体的な行動へとしっかりと結びついていたのです。
「理論を知っていたから作れたのではなく、感情を込めて創ったからこそ、理論に叶っていた」
これは小手先のテクニックや流行の型に頼るだけでは到達し得ない、表現の本質を突いた発見でした。事業者様においても、自社の商品やサービスに対する「想い」や「情熱」こそが、最も強力なマーケティングの原動力となり得るのです。

4. お客様に「伝わる」表現の本質とは?:「感情と機能」の融合
SNSで本当に「伝わる」表現とは何でしょうか。それは「感情的な魅力」と「機能的な価値」の両方を兼ね備えていることだと、私は考えます。
料理であれ、デザインであれ、そしてSNS投稿であれ、「ただ美しい」「ただ面白い」だけではなかなか人の行動には繋がりません。逆に「役に立つ情報だ」と頭では理解できても、心が動かされなければ、記憶には残りにくいものです。
「伝わる」表現とは「感情と機能」、「感覚と論理」のどちらか一方に偏るのではなく、その“間”を見事に表現すること。つまり、
- 感情に訴えかける魅力: 美しさ、楽しさ、憧れ、共感、驚きなど。
- 具体的な価値提供: 役立つ情報、問題解決、学び、利便性など。
この二つが融合したとき、ユーザーの心は動き、行動へと駆り立てられるのです。
事業者様へのヒント: あなたの発信は、顧客の心(感情)と頭(論理・機能)の両方にアプローチできていますか? 高品質な写真は、商品の「機能的価値」を明確に伝えつつ、その背景にあるストーリーやブランドの「感情的魅力」をも豊かに表現する力を持っています。

5. まだ「届いていない」と感じているあなたへ:表現に心を込めることから
もし今、あなたが「どんなに頑張って投稿しても、誰にも届いていない…」と感じているなら、まずはご自身の感覚を信じ、一つ一つの表現に丁寧に心を込めることから始めてみてください。
そしてその込めた想いが、見る人の「やってみたい」「感じてみたい」「欲しい」という感情や行動にどうすれば転換されるのか、探求してみてください。
マーケティングとは突き詰めれば「心を行動に変えるデザイン」です。
あなたのその熱意やこだわり、商品やサービスに込めた想いは、必ず誰かの心に響き、行動を生み出す力を持っています。
そしてその大切な「想い」や「価値」を、最も効果的に、そして魅力的に伝えるお手伝いをするのが、私たちの撮影サービスです。
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「うちの商品やサービスも、もっと魅力的に伝えられるはずだ」
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